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TOPIC - 俺様の戯言

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みんなでエフェクター作ろうぜ

みんなでエフェクター作ろうぜ

#1. Introduction

エフェクターというものをご存知だろうか。
動物は空気の振動を「音」として伝え聴きいてきたが、 人間はその「音」を記録することを思いつき、さらに電気信号にすることに成功した。 音の振動をそのまま交流電流の電圧変化に当てはめることで、音を電気として表現できるのだ。 そしてその瞬間、「音」は本来の「音」から別物になる手段を得た。 「音」を自分の思い通りに加工する人類史上最も尊く、そして全く意味のない発明を、みんなで体験しようではないか。

半導体
そもそもエフェクターを語る上で半導体の話は避けて通れない。 半導体。導体でも絶縁体でもない何か。俺たちは黒でも白でもない、GLAYだ。 この世紀の大発見「半導体」はまた後にCPUについて熱く語るが、エフェクターにおいては
  • 音を大きくする
  • 大きな音をカットする
  • という2つの役割を担うのだ。
    音を大きくするのは「トランジスタ」と呼ばれる、半導体素子を3つサンドイッチ状に重ねた電子部品。 音を否ませるのは「ダイオード」と呼ばれる、半導体素子を2つ貼り付けた電子部品。 トランジスタで入力した音を十分に大きくし、さらに直後、余剰に大きくなった部分をダイオードでカットすると、 電圧変化の波形の上下がばっさり切られた状態になる。 つまり、音がゆがんでしまうのだ。
    古くは真空管が電圧増幅の主役だった時代、この音が歪んでしまう現象は意図せず発生していた。 より音を大きく、大きくしようと増幅すると真空管は簡単に許容範囲をオーバーしてしまう。 その際、出力される波形はオーバーした分だけカットされた状態になっている。 通常、音楽的にはこの「ゆがみ」はノイズとして扱われ、音が劣化したと捕らえられる。 捕らえられるはずなのだが、この「ゆがみ」を伴った大音量の音楽を聴いた当時の人間は、こう思ったのだ。

    「逆に超かっけぇんですけど」

    言わずもがな、増幅を重ねてわざと「劣化」を発生させたもの、それが「オーバードライブ」である。

    コンデンサ

    さらに重要な要素として、「コンデンサ」という、直流電流をちょこっとだけ溜めておける電池のような電子部品がある。 エフェクターにおいて、最も重要な要素と言ってもよいだろう。 この「直流電流を溜める」この素子は、交流回路に組み込んだとたんに「ある周波数の電流だけ流す」素子に変身するのだ。 これは、「高い音だけ取り出せる」可能性を指しており、ご存知「イコライザ」の原始的な仕組みなのである。
    さらに、「ちょっとためる」ことで電気すなわち音の流れを遅れさせることができる。 遅れた音と遅れてない音を組み合わせて聴いてみると、なんと、さも「二人で同時に演奏をしている」ように聞こえるのだ。 これが「コーラス」だ。

    上記の2つ+電気の流し具合を調整することで有名な「抵抗」を含めて、たった3つ。 このたった3つでエフェクターが成り立っていると言っても過言ではない。 ある周波数より上の音はこっちで増幅、それ以外はあっちで増幅、このくらいの比率で混ぜて最後にEQをとおり、 音量をきめて出力される、そんな姑息な加工を巧みに組み合わせることで、 世の中のアナログエフェクターというものが成り立っているのである。 *無論、トーキングモジュレータやワーミーなどは別モノであるが。